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生 き も の と 共 生 す る 田 ん ぼ を 目 指 し て


いまい農場は、平成19年より地域の方や子どもたちと田んぼ周辺の生きもの調査を実施しています。ここでは、その一部を紹介します。
田んぼは、人間に食べ物を供給するだけでなく、多くの生きものたちの棲みかになっています。安心・安全を追求するいまい農場は、生きものたちの命も大事にしたい。そして、多くの生きものが生息する田んぼでこそ、収穫するお米は美味しいはず!
「生きものたちの楽園へ」それが、いまい農場の想いです。





     
【トノサマガエル】無尾目アカガエル科

全国で減少が叫ばれているトノサマガエル。いまい農場の田んぼや育苗ハウスではぴょんぴょん飛び跳ねています。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種。
  【ツチガエル】無尾目アカガエル科

背中には多くの隆起したデコボコがあるためイボガエルとも呼ばれています。捕えると独特な嫌な匂いを出す。
 

   
     
 【ニホンアカガエル】無尾目アカガエル科

体色は赤茶色~茶褐色。繁殖期は鮮やかな朱赤色となる。田んぼとのつながりが深いカエルで、産卵は田んぼで行うことが多い。近年の圃場整備や乾田化などにより急速に数が減少している。
   【ニホンアマガエル】無尾目アマガエル科

日本の代表的なカエル。青いカエルはほかに、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエルがいますが、鼻孔から鼓膜の後ろにかけて黒い筋が入るのがニホンアマガエルの特徴だそうです。吸盤が発達していて、ものに登るのが得意。
 

   
     
【アカハライモリ】有尾目イモリ科

写真では分かりませんが、真っ赤な腹が特徴のアカハライモリ。日本固有種。名前の由来は、「井」を守るからとされている。「井」は井戸ではなく、田んぼの用水の意味。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に選定されている。
  【メダカ】ダツ目メダカ科

メダカの属名「Oryzias」はイネの属名「Oryza」に由来する。英名は「ライス・フィッシュ」。環境省の絶滅危惧Ⅱ類に選定されており、小田中地区でも見つけるのは年々困難になっています。
 

   
     
【オイカワ】コイ目コイ科

婚姻色の成魚。体に入った青や朱の模様が美しい。
  【フナ類】コイ目コイ科

うろこが大きく、体高が高い。田んぼで産卵することもあるそうです。
 

   
     
【タモロコ】コイ目コイ科

体に薄く1本の線が入る。写真では見えないですが、ひげがあります。
  【ヨシノボリ類】スズキ目ハゼ科

ヨシノボリの仲間は変異が大きく、分類が難しいそうです。どの種も全体的に頭が大きく、頭は少し丸みがある。
 

   
     
 【ドジョウ】コイ目ドジョウ科

泥に潜って暮らす。名前の由来は「泥生」からとする説がある。口ひげは5対10本。えら呼吸のほかに腸呼吸も行える。近年は、数が激減している。
   【スジエビ】エビ目テナガエビ科

体長は50㎜ほどで透き通った体をしている。全国の河川の汽水域から上流域、池沼、湖などに生息し、田んぼ周辺の水路などでも見られる。
 

   
     
 【ガムシ】コウチュウ目ガムシ科

体長は33~40㎜で長い楕円形の体型をしている。背面は黒色で光沢がある。呼吸は触角を使って行うため、水面付近にいることが多い。レッドリストの準絶滅危惧に選定されている。
   【オオコオイムシ】カメムシ目コオイムシ科

体長は23~26㎜。名前は「子負虫」で、メスがオスの背中に卵を産みつけ、オスは背中に卵を背負って守る。
     

  (写真左)
【タイコウチ】
カメムシ目タイコウチ科

体長は30㎜~38㎜。特徴的な前肢の形状から、海外では「水中のサソリ」と呼ばれることが多い。その前肢の力は強力で、近づくオタマジャクシやヤゴなどの水生昆虫類を捕食する。


(写真右)
【ハグロトンボのヤゴ】
トンボ目カワトンボ科

トンボになると翅が黒くなるのが特徴。チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたく。


◇トンボの幼虫◇
生きもの調査は、毎年7月に行っているため、写真は幼虫の状態です。
  
     
【シオカラトンボ(幼虫)】トンボ目トンボ科

田んぼを生息地としているトンボの代表種。成熟したオスの個体は腹部がうっすらと青白くなる。成熟したメスは麦わら色。
  【アカネ属の一種(幼虫)】トンボ目トンボ科

6月~7月に田んぼでいっせいに羽化をすると、夏の暑い時期は高い山の上で過ごす。9月末~10月になると集団で戻ってきて産卵を行う。乾田化の影響で、各地で減少が著しい。
 

   
     
 【オニヤンマ(幼虫)】トンボ目オニヤンマ科

日本最大のトンボ。幼虫は3年ほどかけて成長するので、その間に急激な環境の変化があると生きられない。オニヤンマがいれば生息に適した水環境が保たれてきた指標となると言われています。
   【ギンヤンマ(幼虫)】トンボ目ヤンマ科

成虫になるとオスの腹部基部が鮮やかな青色になって美しい。幼虫はスマートで大型。
 

   
     
【マルタニシ】盤足目タニシ科

平野部などに広く分布するが、近年では全国で減少が著しい。表面は乾いていても地中に水分があれば越冬できるが、極度の乾燥と田んぼの掘り返しがそれを難しくさせている。環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類。
  【カワニナ】盤足目カワニナ科

河川や水路などに生息し、ゲンジボタルの幼虫の餌になる巻き貝。当然だが、ホタルのいる田んぼや水路で確認できる。
     
     
 【ヘイケボタル】コウチュウ目ホタル科

初夏になると小田中地区を流れる久江川を乱舞します。体長は10~12㎜ほどでゲンジボタルより小さい。オスの成虫は本州以西では約0.5秒に1回光る。
   【ハクチョウ】カモ目カモ科

冬になると大陸から渡来してきます。いまい農場では冬水田んぼを実施し、生きもののビオトープをつくる努力をしています。
 

   
 参考文献:内山りゅう『田んぼの生きもの図鑑』山と溪谷社  





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